SSブログ

電気自動車は速い。けどまだ早い。 [車全般]

EUの意見が割れて、
2035年の『内燃機関搭載車の新車販売禁止』の愚策は頓挫しました。

電気自動車が環境にやさしい存在であるのは間違いありません。
ただし「単体における排出ガスゼロ」という項目においてのみです。

電気自動車には大容量のバッテリーが必要ですが、
この生産や廃棄に関わる問題は山積みであり、解決にはまだまだ時間がかかります。

電気自動車の運行には当然”電気”が必要ですが、
現状で世界中に普及する電気自動車を動かせる電気はありません。
どんな先進国であれ、それは変わりません。
安易に発電量を増やすと、環境負荷は大きくなり、
電気自動車導入の意義は根底から崩れます。

いずれ電気自動車が主流になるとしても、
それは2035年ではないのです。

日本に目を向ければ、充電スポットの質も数も全く足りません。
ただ数が増えれば良いというものでもない。
だって1台の充電に30分もかかるんですよ?しかも満充電にはならない。
100km走る毎に次の充電スポットの心配をしなくちゃならない。
ガソリン車なら給油に3分。それで400kmは走れる。
この差を技術が埋めるには膨大な時間と予算が必要です。
1メーカーが負えるものではありません。

1国で負えるものでもありません。

地球全体で取り組まざるを得ない。
特定地域だけの損得で考えてる場合じゃない。

なんか電気自動車を盲信してる人や、
電気自動車をたくさん売ったことを自慢するメーカーとかありますが、
一時期話題になった北欧のある若い女性の言い方に似てるなあと感じます。

向かうべき方向性としては間違ってはいない。

でも、そんな簡単な話じゃあないよ、と言いたい。

できるだけ早く、とにかく早く、ということなら、
全世界が日本の昭和初期の生活水準に戻ることを納得しなくちゃならないでしょう。

その覚悟がないなら滅多なことを言うものじゃありません。

いやまあ、言っても良いけど、
周囲からはものを知らない人なんだなあ、と見られるだけです。

結果的にはトヨタの姿勢が最適解だったんだな、とはなりましたが、
トヨタが絶対的に正しいと言うわけでもないでしょう。


あ、お隣のおっきい国とかちっちゃい半島とかから電気自動車が来てますが、
私は個人的にはそれらはお勧めしません。
電気自動車といえどもそれは『自動車』なのです。
作り方が簡単になった訳ではありません。
やはり長く自動車を作ってきたメーカーの製品を選ぶべきです。
安いからといってかの国の製品を選ぶのなら、
裏に隠れたリスクを十分に認識してください。
そして、理不尽な責任転嫁はやめてください。
(プリウスのブレーキ問題のように)

さあ今日も、
アクセラのギアを入れるぞー!
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:自動車