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安いアニメ、見分けられますか? [アニメを作る]

最近のアニメはほとんどの作品が1クール、
つまり12週で終わる構成で作られています。

自分の子供の頃を思い返すと、
アニメは大抵、1つのタイトルを1年間にわたって放送していました。
サンライズのロボットものも、日アニの名作ものも。
あるいはもっと長く続くタイトルもありました。

いつから放送期間が短くなったのか?
おそらく、深夜枠のアニメが増えてからでしょうね。

さて、いつまで経っても貧乏スタッフしかいないアニメ業界ですが、
それを説明した動画を見つけました。

『ここ数年のアニメが○○すぎる理由…
 「過去の名作アニメのような作り方はもう出来ません」
 アニメ業界の変化とその原因とは。』

      (YouTube「サイコパスおじさん 岡田斗司夫 切り抜き」より)
  ※岡田さんに関しては、賛同できないという方もおられると思うので自己判断で視聴してください。

長年この業界で飯を食っている私も、
委員会のプロデューサーの出資比率が品質低下の元凶だとは理解していませんでした。

発言権が欲しいばかりに作品を酷いものにしているとは。

岡田さんの言葉が全て正しいと言うつもりはありませんが、
この委員会の予算に関する話は色々と合点が行きます。

ただし、「葬送のフリーレン」が手抜き作品だというのは全く的外れです。
信じないように。

どんな日常芝居でも、ある意味アクションシーンより手間はかかるものです。
(ちゃんと描こうとすれば、ですが)

良いアニメーターは、予算があれば集まるというものではありません。
多少なりとも集めやすいとは言えますけど。

また、良いアニメーターがいれば必ず高品質な作品になるとも言えません。

そんな単純な話じゃないんです。

付け加えれば、
アニメを見る視聴者は、なぜそのアニメが高く評価されているのか、
言い換えればどんなアニメが高品質なのか、ほとんど分かっていません。

好きか嫌いか、は言えても、
なぜ良いのか悪いのかは解っていないのです。

とても残念です。

深夜枠のアニメは確かに予算が少ない。
だから十分な人材を確保することは難しいでしょう。

でも、アニメ作りは人数でその品質が決まるわけではありません。

視聴者にはとりあえず、『絵コンテ』の良し悪しが分かるようになって欲しい。

シナリオがイマイチでも、絵コンテさえしっかりしていれば
ワクワクするアニメは作れます。

…もちろん、絵コンテの要求を満たせるアニメーターがいれば、ですけど。

逆に、どんなに優秀なアニメーターがいても、
絵コンテが悪いと映像の品質が上がることはありません。

エヴァンゲリオンフリーレンも、絵コンテが良いから
あの迫力のある、観る人を惹きつける映像が作れたのです。

あそれから、演出家の仕事も大事です。
(私が演出家だから、ってのは言いっこなし)
アニメが分業制である以上、現場監督たる演出家が仕事をしないと
まともな映像にはなりません。

さて。
「製作委員会制」が諸悪の根源だということは見えました。
しかし、そこに身を寄せないとリスク管理できない、というのも本音です。
日本のアニメ、これからどこへ向かうのでしょうか?

そのうち、中国をはじめとする諸外国の方が品質の高いアニメを作るようになるでしょう。
そうなった時、果たして日本はアニメを代表的なコンテンツ、とか言えてるんでしょうか?

私は未来を悲観的に捉えています。
そう長くは続かないと。

このままでは、ね。
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「親ガチャ」に失敗した子供 [時事]

『子供がコンビニで「うまい棒」を開封して「買い取り」を求められました。
 1本12円で、小さな子供がしたことです。どうしても「弁償」しなければいけないのでしょうか…?』


この記事は『ファイナンシャルフィールド』というサイトに掲載されました。
お金にまつわる問題等を法律の観点から解説するサイトのようなので、
極端な事例をあえて選択していると思います。

でも、記事にあるような考え方をする親は実際に増えているような気がします。

親として、子供に「何が悪いか、良いのか」を教えないのは犯罪に等しいと思います。

ことの善悪を教えられなかった子供は、
歳を重ねても何が悪いことなのか知らずに育ちます。
それが何を意味するのか?

昭和にも悪い人はたくさんいました。
令和とそう大差ないかもしれません。

しかし本質的には大きな違いがあります。

昭和の悪者は、自分が悪いことをしているという自覚がありました。

令和の悪者は、自分が悪いことをしたとは微塵も思っていません。

これがみんなの望む『自由な世界』の成れの果てですね。

おめでとう。
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わかり切っていたことだけど。

ちょっと長いけど…

『今、電動キックボードでとんでもない事故が多発していることを知っていますか?』
                    (YouTube 「ゆっくりモータリング」より)

早く、できれば今すぐにでも、
利権だけで法律を変えようとするバカ政治家は
その肩書きを下ろして隠居し、
二度と人前に出ないで欲しい。
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スポーツの格差 [モータースポーツ]

2024年のF1日本グランプリにおいて、
唯一の日本人ドライバーである角田裕毅が10位でポイントを獲得しました。

…と聞いて、「そりゃすげえ」という人は、
よほどのモータースポーツ好きでしょう。

欧米で高い人気を博す『F1グランプリ』ですが、
その名前は多くの人が知っていても、
それが何なのかを説明できる人は
残念ながら日本では少ないかもしれません。

4輪レースの最高峰と言われるF1ですらこんな感じですから、
『motoGP』なんてまず、知っている人はいないでしょうね。

このブログでも何度も書きました。
日本のマスメディアの、モータースポーツへの無関心さが酷すぎる、と。

もう多くを語る気力も起きません。

『[F1]角田裕毅の活躍で大谷翔平との”違い”にファン懇願
         「日本のメディアもっと取り上げて!」』

                      東スポWEB より)

うんまあ、そのカテゴリーの中での位置、で言ったら
大谷選手と角田選手ではちょっと差があるので同じとは言いませんが、
知名度で言えば恐らく、角田選手の方が上なんです。日本とアメリカ以外では。

同じ”スポーツ”なのに、どうしてこんなに差がついてしまうんでしょうね。。。

MLBで活躍する日本人は多くなりましたが、
F1のドライバーは世界で20人しかいません。(実際の競技者として)
そのうちの一人が日本人、という意味では大谷選手よりも希少です。

そんなことを言っても意味はないか。

もっと多くの人がモータースポーツを楽しめる環境になることを強く望みます。

その一端を手伝えればなあと、日々考えています。
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