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『マツダ地獄』と言うなかれ [車全般]

長いこと自動車を所有していますが、
その台数は多くはありません。

1台目:カペラ(GC型) 2ドアクーペ
2台目:カペラ(GC型) 2ドアクーペ
3台目:カペラ(GC型) 2ドアクーペ
4台目:ランティス クーペ
5台目:アテンザ23Z(GG型)スポーツ(5ドアハッチバック)
6台目:マツダスピードアテンザ(セダン)

全てマツダ、そして中古車です。
中古車ばかりなのは単にお金がないからなんですが、
マツダばかりなのは…
ま、いわゆる『マツダ地獄』ってヤツでしょうかね?

最初のきっかけは、自宅近くのマツダ店で再生中古車を扱っていまして、
その事を自動車雑誌で見て、物件に魅力を感じたから、です。

GC型のカペラの中古車を全塗装し、
オーストリア製のエアロパーツを着けて売ってました。
「アウトバーン」と言う名前をつけて。

その形が好みのタイプだったんですよね。
だから3台も乗ったんだな、と思ったあなた、
ちゃんと記事を読んでくれて嬉しい限り。

ですがさにあらず。

6万キロ以上走っているのに車体で¥65万する1台目を
友人の忠告を無視して購入したその4ヶ月後、
滅多に出ない、と言われていたカペラの2ドアクーペがまた
店頭に並んでいるんですよ。
おいおいそりゃないぜ、と文句を言いつつも試しに見せてもらったら…
走行2万キロ弱、レカロシートの特別仕様でした。
つい座っちゃったのが運の尽き。
その晩、そのカペラを所有している夢を見ました。
で。
買っちゃった。
ローンがほぼ残っている1台目の精算と2台目のローン、
2重の支払いをまとめたらなんだ、新車が買えるじゃん。

若かったんですねえ。

ところがそんな2台目も、1年と4ヶ月乗ったところで事故って全損。
なんとか保険が降りて事なきを得ましたが、
気に入っていたのでショックは大きかったですねえ。

そんな私の目の前にまた、ヤツが現れます。

滅多に出ないはずのカペラ2ドアクーペ、
三たび店頭に並びます。はめられてる?

それは白い車体で、アウトバーン仕様にするにはお金がかかると言う事で
白のまま購入。

同じ車ばかり乗っているように見えて、いやほんとに同じだけど、
エンジンは3台とも違っていて、順当にステップアップしています。

1台目、SOHC直列4気筒1800ccキャブ(95ps)
2台目、SOHC直列4気筒1800ccインジェクション(100ps)
3台目、SOHC直列4気筒2000ccターボ付き(145ps)

3台目はやがてアウトバーン仕様に全塗装し、
9年4ヶ月ほど乗り倒しました。

走行距離は10万キロを遥かに超え、流石にガタがきて
4台目のランティスへと乗り換えます。

2002.jpg
3台目カペラ(左)とランティス 2002年の写真

いやあランティス、良い車だったなあ。
形は好き嫌いがはっきり分かれるところですが、私は好きでした。
この車の最大の美点はエンジンです。
今の時代ではもう、実現不可能な
DOHC V型6気筒2000ccエンジンは気持ち良く上まで回り、
その音は隣に並んだフェラーリを羨ましいとは思わせないほど。
ま、インテリアは当時のマツダクォリティで酷いものでしたが、
とーっても、お気に入りの1台でした。
しかし。。。
ある夜、青梅街道走行中に突然ラジエーターに穴が空き、
冷却水がダダ漏れとなってオーバーヒートしてしまいます。

私が悪かったわけではないと思いますが、
ディーラーには諦めてください、と言われて泣く泣く、
本当に残念ながら、別れを告げることになります。

で、傷心のままディーラーの薦めに乗せられて次に所有したのが
アテンザ(GG型)です。

2007.JPG
ランティスとアテンザ23Z 2007年の写真

5ドアハッチバックの23Z。
つまり、最も”走り”に振った硬派仕様です。

これも良い車だった!
決してパワーがある訳ではありませんが、
素直なその運動性は操るのが楽しく、
自動車としての機能も申し分なく、充実したカーライフを過ごせました。

が、やはり寄る年並みには勝てず、
ガタガタの車体を騙しながら乗るのに疲れ果て、
買い替えを決意します。

さてここまで、順当に車格を上げてきていて、
じゃあ次は何に乗ろうか、と考えた時、自然と頭に浮かんできたのが
アテンザの別格、マツダスピードアテンザ、なのでした。

2014.JPG
2014年の写真 GG2台、合わせて13年乗りました

そうして今に至ります。

想えば、私は短時間で車を乗り換えようなどとは常に考えておらず、
所有したものは末長く使い続けるのが当たり前でした。
だから、と言うのはちょっと違いますが、
どの車も手放す直前にはもうボロボロで、
(いや見た目の問題ではありませんよ)
乗るのも苦痛な状態を数年続けてから乗り換え、と言うパターンの繰り返しでした。

考えちゃいますよね。
だって、もっと古い車も、もっと長い距離を走っている車も世間にはあるじゃないですか。

私は機械に対しては優しく接する方だと思いますが、
なんで数年で、あるいは15万キロ程度で、
廃車寸前まで程度が悪くなるんだろう?
やっぱり乗り方が良くないんだろうか?
他の人と違うことと言ったら、
上まで回すこととエンジンブレーキを多用すること、くらいかな。
だめなのかなあ。。。

そして今、マツダスピードアテンザもガタガタのボロボロです。

お別れが迫ってきました。

私にとってはとても良い車でした。
沢山ある欠点も含めて。

でも、アテンザにとっては、私は良いオーナーではなかったかもしれない。

もし機械が喋れたら、アテンザはなんと言うだろう?

何はともあれ、
ありがとう。

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TECH-Z1

もし車が喋れたら、アテンザ君は「思いっきり走れて楽しかったよ。」
と言ってくれると思います。
 愛する車との別れは辛いですが、次のお気に入りの車が手に入れば、
その傷も癒えるでしょう。
 自分もムルティプラ君との別れは辛かったですが、今はエブリィとの生活を楽しんでいます。
 エブリィは6台目の車です。
by TECH-Z1 (2020-05-17 23:06) 

Holyvin

いつもコメント、ありがとうございます。
次の車が”お気に入り”かと言われれば…
思い返せばいつも、乗っているうちに好きになる、
という感じが多かったような気がします。
せっかく手に入れたもの、楽しまない手はないですよね。
うん。
by Holyvin (2020-05-24 15:17) 

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