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『梨泰院クラス』を観た(ネタバレ) [映像・芸術]

『愛の不時着』に次いで、
同様に話題の『梨泰院クラス』(いてうぉんクラス)を観たんですよ。

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感想は…

うん、まあまあでした。

相変わらずカメラの動きはちょっと落ち着きがないですが、
そこは表現として好き嫌いの分かれるところなので。

ちょっと『半沢直樹』を彷彿とさせる感じもありますがまあ、
シナリオは納得できました。
ただし、そこも好きか嫌いかは好みが分かれるところ。

個人的にはあまりスッキリしませんでした。

理由は2つ。

まず、当たり前ですが、韓国の文化や考え方がベースとなってるということ。
ここをしっかり理解できていないと物語に入り込めません。
もちろん、私は違和感を覚えることがいくつもありました。
ある意味、海外ドラマを観る上でそこも楽しみのひとつではあるのですけど。

その流れもあると思いますが、主人公は信念を曲げない人、と設定されています。
でも、その信念が間違っていたら?
という部分にはノータッチです。
ここがいかにも韓国らしい。
だから主人公はあらゆるトラブルに真正面からぶつかる事になる。
それがストーリーを作るのだから、これぞ韓国ドラマ、なんですかね。

そしてもうひとつの理由。
ヒロインが同級生の方ではなかった事。

確かに、第一話のファーストシーンは別の女性が登場しています。
その女性が途中からどんどん存在感を強めていくわけですが、
私は同級生の女性を応援していたんですよ。
いやもう、見た目が弩ストライクで。
(クォン ナラという女優さんです。この作品で知りました)
一応フォローがあるとはいえ、
全てを失ったのはこの同級生の女性の方でした。
中盤までは主人公にとって初恋であり、憧れであり、
絶対の存在だったのに
なんてこった。

もしかしたら、この同級生がいなかったら、
私は最後まで観なかったかもしれない。
そのくらい惹きつけられるキャラでした。

さて。
韓国ドラマを立て続けに2タイトル、視聴してみましたが、
映像作品としての完成度の高さは十分に感じられました。

同業の先輩からも、最近の韓国作品のレベルの高さはすごいと聞かされています。

逆に、このところの日本のドラマも音楽も、
まるで韓国のモノマネです。

なんだか色々と残念です。

日本のエンタメ業界は、安易にマーケットを追うのではなく、
もっと意識を高く持って欲しい。

ここはプライドを持って、
しかし柔軟にものづくりをしていきたい。

梨泰院クラスの主人公の考え方を取り込んで糧にすることはあっても、
その見た目や生活スタイルだけ真似しても虚しいだけだから。

今日飲む酒は苦いか、甘いか。

苦いのは飲みたくない、なあ。
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