手を見てるだけじゃ楽にはならない

どうして給料は上がらないんだろう？

どうして生活が楽にならないんだろう？


30年前からほとんど給与水準が増えていない日本、
そんな声は飽きるほど聞いてきました。

私自身もそう、実感しています。
いや、そりゃあ実績と共に額面は上がってますよ。
でも、それ以上に税金や保険料、物価が上がっていていつまで経っても追いつきません。

ま、私の場合は自動車通勤という贅沢を自らの意思で実践してるので、
（１ヶ月にかかる自動車関連の出費は大体￥10万です）
単純に貧乏というのとは話が違いますが。

さて。
ここに一つの答えがあります。

『最低賃金を引き上げている場合ではない
　　　…日本人が中国人や韓国人より貧乏になった”諸悪の根源”』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　PRESIDENT Online より

私が勤めるアニメ業界は、
実際シビアな「能力主義」です。
そもそも制作会社自体が火の車なので、
仕事ができないヤツを雇っていられるほど余裕はないのです。
（放っといても勝手にやめていくけど）

私自身ももちろん、
能力を評価してもらって給料を得ています。
とは言っても、同じ年代の２／３〜１／２程度の収入ではありますが。

なので、上の記事を読んでも今更何をか言わんや、ってなもんです。

ただ、日本の現状を見れば、
記事の信憑性は疑いなし、という感じですね。

私は年齢的には、終身雇用を喜ぶべき立場なのかもしれません。
でも、そんなものとは無縁の生活をしてきました。

残念ながら業界自体が貧乏なので人並みな給料は貰えていませんでしたが、
今、仕事できているのは実績が評価されているからであり、
会社に胡座をかいていたつもりはありません。

なので、件の記事の筆者の主張にほぼ賛同します。

これに反対する人って、
何もしなくても給料をもらえるシステムに都合の良さを感じている人、でしょうか？

日本が大きく変化した『バブル景気』の以前ならいざ知らず、
何もしない（利益をもたらさない）人が胸張って生きられるほど
今の世の中は甘くないですよ。

馬鹿げた話ですが、
この、楽して生きていたいという考えが大勢を占め、
なぜか社会的に認知されてしまったのは
バブルが弾け、しばらく経ってからだと私は感じています。
全く時代に逆行している。

ま、何が問題なのかさえ考えない日本人がその数をどんどん増やしているというのなら、
こんな世の中になるのは当たり前の流れなんでしょうね。

このまま日本人の民度が落ちていくのなら、
中国に占領されて「日本特区」として社会主義化した方が
みんな幸せになれるんじゃないですか？

おそらく、今の日本の若い人の考えなら
それで違和感なく暮らしていけると思いますよ。


…私は嫌ですが、そうなる前に寿命が来るでしょう。
いや、台湾有事に便乗して中国が日本に軍事侵攻する日は
案外近いかもしれません。

さあ、どうする？