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墜落から34年 [飛ぶ機械]

今から34年前、
524人を乗せた旅客機が墜落しました。
生存者は4人のみ。
それをも奇跡と思わせるほど、現場は凄惨を極めました。

1985年8月12日午後6時56分。
群馬県の山中に操縦不能で迷い込んだ
日本航空の747型機は、尾根に激突して大破し、炎上しました。

原因は報告書として開示され、すでに調査も終わっています。

しかし、これに納得していない人は少なくありません。
(『日本乗員組合連絡会議』の見解

航空機が墜落すると、犠牲者の数は大変なものになることが多いですね。
その責任の重さは、どんな立場であれ、背負い切れるものではありません。

ましてや、そこに国家間の思惑が絡んでしまうと、
報告書の信憑性に疑問を感じてしまうことはままあることなのです。

何しろ航空機はビッグビジネスです。
もしも飛行機の構造的欠陥が理由で墜落事故が起きたとするなら、
全世界にある同型機は飛行禁止になり、
莫大な損害賠償を航空機メーカーが負うことになります。
メーカー自体の信用度も下がり、市場を追われることにもなりかねません。
(実例:コメット連続墜落事故

B737MAXの事例も現在進行形です。

これは生産国にとっても大きな問題です。
そして、この生産国に該当する国はそう多くはありません。
代表的な例で言えばエアバス社を擁するヨーロッパか、
ボーイングのアメリカ、ということになります。
(ロシアや中国も大型の旅客機を作っていますが、
 国外で扱う事例が少ないため問題が表に出にくいという特徴があります)

そうして考えていくと、
仮に、あくまでも仮に、
B747型機に構造的欠陥があったとして、
それを認めてしまうとアメリカに不利益になるため、
日本側が譲歩して真実を隠蔽した、なんてことを考えてしまう人もいる、ということなんです。

よく言われる、ミサイル誤射説やソ連機との空中衝突やUFO、なんて極端な考え方でなくとも、
まだまだ科学的に解明されていない疑問点からいくつかの可能性があると言われています。

とは言え、残念ながら、
これ以上この事故が、原因究明に向けた新しい要素を加えていくことは難しいでしょう。

であれば、これらの疑念をも含めた上で
34年前の今日、御巣鷹の尾根とのちに呼ばれる山肌に墜落した機体に
524の命が存在していたということを、
我々は忘れてはならないのだと思います。

親御さん、
子供の夏休みの自由研究にこのテーマはいかがでしょうか?
難しすぎるので、事故があったことを書き出すだけでも良いと思いますし、
似たような事例を列挙するだけでも素晴らしいレポートになると思います。
(Wikipedia:航空事故
…あ、お子さんが飛行機嫌いになったらすみません。
その時には家族揃って『HAPPY FLIGHT』をご覧になることをお薦めします。

最後に、今日見つけたネットの記事へのリンクを貼ります。

『日航機墜落事故から34年ー語り続けなければならないあの瞬間』

”ミッション”という言葉の捉え方に共感を覚えます。

「嫌なことからは逃げて良い」という最近の風潮とは真逆です。

逃げることからは何も生まれません。

事故の真相から誰も逃げることがないよう、願います。



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