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車だけじゃなく、オーディオも… [音楽・オーディオ]

今年のイブは、以前働いていた会社の忘年会に呼ばれて楽しく過ごしました。

吉祥寺のおいしい焼肉店でお腹を膨らませたあと、
ボーリングで運動不足の身体にむち打つ。

年一度の嬉しい時間でした。


ま、それはともかく。

忘年会が始まるまで、ヨドバシカメラ吉祥寺店をウロウロしてました。

Appleの売り場は人で溢れてました。

テレビの売り場は…
人影もまばら。 そんなもんですかね。

時計やカメラも観て歩き、ふと目にとまった「オーディオ」コーナーの案内板。

どれどれ、最近のオーディオ事情は…と足を向けてみましたが、そこは…

『ヘッドフォン売り場』

でした。。。

オーディオコーナーとは名ばかりで、
売り場のほとんどをヘッドフォンが占拠しているんです。

なんだよ、こりゃいったいどおいうこと!?

音楽を再生するデバイスはもはやiPodやWalkman、あるいは携帯電話・スマートフォンといった
モバイルデジタルデータ再生機器しかなく、
音響機器としての製品はもはやヘッドフォンしかない、とでも言うのか?

実際には、コンポも置いてあるんです。

が、それは私から言わせればタダの『ミニコンポ』。

値段もせいぜいセットで3万円くらい。
ラジカセかよ!

見回すと、「ハイエンドオーディオ」の看板を掲げたコーナーを発見。

辿り着いたそこには、10万円ほどの『ミニコンポ』が…


ぎゃ〜〜〜〜〜ッ!!!


今の世の中、こんなになっちゃったんですか?

誰も「もっと良い音を」なんて考えない、ってコトですか!?


…情けない…

若者の車離れが叫ばれる昨今、
オーディオ界の悲惨な状況に比べれば全然オッケーと思えるほどヒドい。

まあ確かに、
私の世代が高級オーディオに憧れていた頃、
レコード盤から良い音質を取り出すにはそれなりにお金をかけたシステムを要求されていましたし、
だからこそ、苦労して手に入れた機器が奏でる音楽を
私達は気合いを入れて『聴いて』いました。

いま、ほとんどの人達が音楽を手軽に『聞いて』ますよね。
何かをしながら、片手間に。

音楽を聞くのは、それ自体が目的なのではなく、
自分が安心できる環境を常に”携行”していたいと望む思考の表れ、なのではないでしょうか?

つまりは音楽そのものの内容や音質なんてものも大して重要な要素ではない、と。

う〜ん、解ってはいたつもりでしたが、
現実は私の理解なんて遥かに超えてました。

なんだかとにかく、残念です。



忘年会の席で、東京に出てからの最も古い友人からカーオーディオの情報を貰いました。

彼はかつて、レジェンドに数十万円(累積なら総額二百万位)のコンポを組んでいた強者です。

ホームオーディオでは私の方が良い機材を持っていましたが、
そんな彼に影響を受けて、私も当時乗っていたカペラに車体以上の金額をつぎ込んで
取り付け屋にインストールしてもらったものです…

ちょっと回想。

これがカペラの取り付け前の内装。
capella02int.JPG
取り付け後。センターコンソールにナカミチのヘッドユニットが収まってます。
capella2a_int1.JPG
リアシートを倒すとADSのアンプが登場。
capella2a_int2.JPG
ドアのポケットを削り落とし、専用ボードを作ってナカミチのスピーカーが着いてます。
capella2a_int3.JPG
とても地味な構成ですが、これで分割金利含めて50万円しました。
(インストールは『CATS』にて)
音質はかなりなものでしたが、満足はできませんでしたね。
上の写真は2台目カペラでしたが、3台目へ乗り換える時に移植し、
さらに磨きをかけたおかげで相当なレベルの音質を達成できました。
(インストールは『GOING』にて)

忘年会の日、友人の車、『シトロエンC2』のオーディオを見せてもらいました。

しかし、いくら探してもヘッドユニットやCDチェンジャー等は見当たりません。

頭の上にクエスチョンマークが出ている私に、彼が放った言葉は衝撃的でした。

「iPodオンリーにしたんだよ」

お、お、お、お前が?
諦めちゃったのか?

そう思ってしまった私に彼は

「iPodからはデータしか貰ってないから」

と続けたのです。

もう理解できませんでした。

なので、説明は聞きましたが完璧ではありません。
そのつもりで読み進めて下さい。

『audio-technica』というオーディオメーカーから、
iPodのデータだけを取り出してデジタル出力する製品がリリースされています。
それが『AT-DL3i』というもの。

これにDAコンバーターをかましてアンプに繋ぎます。

どういう事かお解りでしょうか?

つまり、iPod側の回路はほぼスルー。
音質が悪い、と言われるiPodの安い回路に左右されない、という事なのです。

いやもう、びっくりしました。

iPodの音質なんて諦めてましたから、
これをオーディオの核としてシステムを組むなんて考えた事もなかったんですよ。

単に知らなかっただけなのですが、
私にとってはこれは”革命”です。

Walkmanの方が音が良い、なんて論争もブッ飛びました。

iPodはあくまでも音楽データのストレージ、という扱いですから。

そしてもっと驚いた事に、
C2の彼はDACとアンプに『S.M.S.L』というメーカーの物を使っていると言います。

実はコレ、中国製の製品。
(検索かけましたがヒットしませんでした)

定価でも安いのですが、実際の販価は3千円とかのバカ安状態。
こちらの価格です)

おいおい、そんなんでオマエ、満足できるのか?と問いたくなるのが人情。

でもこれが、結構な高音質なんだそうです。

コストパフォーマンスを考えたら、
落ち目な日本メーカー製品とじゃ比べ物にならない、とか。

高尚な趣味だと思っていたオーディオの世界で
中国製品に負けてしまうのはなんだか悔しくもありますが、
ここはひとつ、素直に評価したいと思います。

今回は時間が無くて試聴できませんでしたが、
いづれ彼が自分で組んだそのカーオーディオシステムの音質を確かめたいと思います。


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コメント 4

のりドム

そうですねぇ…
音楽プレーヤーも音楽を聴くだけではなくネットツールになってしまったし純粋なオーディオをいうものは絶滅危惧種になりつつあるのかもしれないですね。

そういえば自分もiPodの曲はUSBを介してカーオーディオで再生しているので結果的にストレージとして使ってますね。
あとは稀に電車で出かける時はスマホに音楽を入れてますし…

ヘッドホンで聴かなくなってからこだわりが薄れてしまいました。
あとは防音とは対極の車だったインテRの影響とか(^^;
by のりドム (2011-12-27 00:01) 

Holyvin

問題はデジタルプレーヤー側のDACやアンプを介しているかどうか、なのです。
例えばプレーヤー側のボリューム調整やイコライザー機能が生きていれば
バイパスにはなっていないということになります。
また、外部のDACを使ったとしても、その回路の性能が次には問われるわけです。
いやあ、やっぱりオーディオは奥が深い。
結局は”金”か…
でも、私の友人は自分でインストールしていますので、
今回新たにかかった費用は5万円程度だそうです。
やる人はやるネ。

私は… プロに任せるタイプ(笑。
by Holyvin (2011-12-27 20:49) 

TECH23-8010

なるほど!
そうゆう使い方をすると、ソニーさんの色々と制限の多い規格は使いづらいですね。
MP3よりもATRACの方が音が良いとは思うのですが。。。

そういえば、ライフに未だにリアスピーカーを付けていませんでした。
何せ先立つものがなくって。
by TECH23-8010 (2012-01-02 10:11) 

Holyvin

友人はもちろん、MP3は使っていません。
できるだけ圧縮はかけない方向で。

フロントのダッシュボード上だけで構成しても良いんじゃないでしょうか?
ちょっと狭いので指向性の問題はありますが、
フロントウィンドウに反射させて到達時間を調整する手もありますし。

カペラの時にはドアに13cmのフルレンジ、
ダッシュ上にツイーター、という2wayのみでセッティングしましたが、
ジャズのカルテットがボンネットの上に定位して
距離感まで再現できましたヨ。

フロント定位もなかなか気持ち良いと思います。
by Holyvin (2012-01-04 18:46) 

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