アニメ関係者への注意喚起（RetasとMac）

最新のMacOS、『Catalina』（10.15）では
RETAS STUDIOは動きません！
（RETASメーカーサイトはこちら）

Catalinaの公開から既に二週間が過ぎているので、
ちょっと手遅れかもしれませんが、
もしまだアップデートしていない人がいたら
実行してはいけません。
どんなに煩くメッセージが出ても。

これまでの状況と違い、
不安定とか機能制限とか言う次元ではなく、
立ち上げることすらできないのです。

RETASの開発元であるCELSYSは、
もう何年も前に開発とアップデートを終了しており、
新規に対応策をとることはないでしょう。

これは非常に大きな問題です。

なぜなら、アニメ業界の90％くらいは今でも、
RETASのソフトを使い続けているからです。

Macを使っている現場はかなり少数だとは思いますが、
Windowsだって時間の問題でしょう。

え〜、当事者ではない方々にはわかりにくいかもしれませんが、
例えるのなら…

新機能につられてOSをアップデートしたら、
『Office』が使えなくなっていた、

…くらいに衝撃的なことです。

まあ、私はOfficeを使っていないのでわかりませんが（笑。

Catalinaは、iOSとの互換性を高めるために
大きくその構造を変えてしまったようなので、
RETASを対応させるのは無理でしょう。

でも、これは業界を混乱させるのに充分な大問題です。

なんとかして欲しい。なんとか。

私はCatalinaの、iPadとの連携を強めた新機能が欲しくてアップグレードしてしまい、
RETASを全て失いました。

ダウングレードも考えたいのですが、
新機能は捨てがたい。

なので、10年前に購入したMacbookPROを引退させず、
Macbook２台持ちで仕事するしかありません。
そしてiPadPRO。

重い。
嵩張る。
面倒臭い。

『CLIP STUDIO PAINT』と言う代替ソフトをCELSYSは提案していますが、
インターフェイスは全く違い、しかも多機能すぎて使い難そう。
（はい、使ったことはないです）


今、アニメ業界は大きな変革期に来ているのかもしれません。

ツールの変更、
後継者の不足、
海外下請けの見直し、
働き方改革という愚策への対応。。。

もうこうなったら、
政府主導でソフトを作ってくれませんかね？
で、業界に無償で配る。

ま、そんなバカな発想が出るほど、
困った状況なんですよ。

困った
困った